2017年02月17日
jestiloのシャツができるまで
[jestilo]
ジェスティーロと読みます。
ファブリカ村副村長が作る近江の麻の洋服のブランドです。
昨年、商標登録されましたので、今回のブログより、カテゴリーに追加し、商品紹介をしていこうと思います。
今回は、シャツができるまでの工程を簡単に説明したいと思います。
なぜなら、シャツに限らず色んな洋服が簡単に安く手に入る時代だからこそ、1枚のシャツがこういう風にして出来て行くんだということ、実はたいへんな手間がかかっているんだということを皆さんに知っていただきたいからです。
長くなりますが、よろしければお読みください。
①デザインを考える。
その年のコレクションの本等を参考に、形を考えます。
長く着られるものでありながら、多少の流行も取り入れ、試行錯誤します。
②製図し、パターンを作る。
標準サイズの場合、そのサイズの原型(体の基本の形の型)を使って、そのデザインに合ったパターンを作ります。
オーダーの場合はその人の原型を作成し、それをもとに作ります。
デザイン、着る人に合ったゆとりの量、長さなどはその度に違います。
もちろんデザインによってパターンの枚数も形も違います。
このシャツの場合11種20枚のパーツがあります。
③裁断、芯を貼る。
パターン通りに裁断をします。
ポケット、前立て、カフス、袖口見返し、短冊、上襟、台襟の生地にはあらかじめ接着芯を貼っておきます。
生地の強度を増し、形をびしっと決めるためです。
生地の特徴や用途によって貼る芯の厚さも違います。
④伸び止めテープを貼る
前身頃、ヨーク、後身頃の襟ぐり、袖ぐり、前身頃の肩に伸び止めテープを貼ります。
この部分が伸びてしまうときれいに縫い合わせられませんし、出来上がりも綺麗になりません。
ここまでが下準備です。作業はまだまだこれから!!!
⑤ダーツを縫う。
ダーツの位置や長さはデザイン、体形によって異なります。
⑥ポケットを作り、付ける。
⑦後身頃とヨークを縫う。
ヨーク2枚に後身頃を挟んで縫います。
この時、表からはもちろん、裏から見ても縫い代が見えないように縫います。
⑧後身頃と前身頃の肩を縫う。
この時もどちらから見ても縫い代が見えないように縫います。ちょっとしたテクニックが必要です。
⑨袖口に見返し、短冊をつける。
⑩袖を付ける。
⑧で出来た物の袖ぐりに袖山を付けます。
こんな形になります。
⑪袖下、脇を縫う。
袖下から脇を続けて縫います。
⑩、⑪ももちろん裏から見ても縫い代が見えないように縫います。ここでは折伏せ縫いをします。
やっとシャツの形になってきましたね!
⑫カフスを作って付ける。
ジェスティーロと読みます。
ファブリカ村副村長が作る近江の麻の洋服のブランドです。
昨年、商標登録されましたので、今回のブログより、カテゴリーに追加し、商品紹介をしていこうと思います。
今回は、シャツができるまでの工程を簡単に説明したいと思います。
なぜなら、シャツに限らず色んな洋服が簡単に安く手に入る時代だからこそ、1枚のシャツがこういう風にして出来て行くんだということ、実はたいへんな手間がかかっているんだということを皆さんに知っていただきたいからです。
長くなりますが、よろしければお読みください。
①デザインを考える。
その年のコレクションの本等を参考に、形を考えます。
長く着られるものでありながら、多少の流行も取り入れ、試行錯誤します。
②製図し、パターンを作る。
標準サイズの場合、そのサイズの原型(体の基本の形の型)を使って、そのデザインに合ったパターンを作ります。
オーダーの場合はその人の原型を作成し、それをもとに作ります。
デザイン、着る人に合ったゆとりの量、長さなどはその度に違います。
もちろんデザインによってパターンの枚数も形も違います。
このシャツの場合11種20枚のパーツがあります。
③裁断、芯を貼る。
パターン通りに裁断をします。
ポケット、前立て、カフス、袖口見返し、短冊、上襟、台襟の生地にはあらかじめ接着芯を貼っておきます。
生地の強度を増し、形をびしっと決めるためです。
生地の特徴や用途によって貼る芯の厚さも違います。
④伸び止めテープを貼る
前身頃、ヨーク、後身頃の襟ぐり、袖ぐり、前身頃の肩に伸び止めテープを貼ります。
この部分が伸びてしまうときれいに縫い合わせられませんし、出来上がりも綺麗になりません。
ここまでが下準備です。作業はまだまだこれから!!!
⑤ダーツを縫う。
ダーツの位置や長さはデザイン、体形によって異なります。
⑥ポケットを作り、付ける。
⑦後身頃とヨークを縫う。
ヨーク2枚に後身頃を挟んで縫います。
↓
この時、表からはもちろん、裏から見ても縫い代が見えないように縫います。
⑧後身頃と前身頃の肩を縫う。
この時もどちらから見ても縫い代が見えないように縫います。ちょっとしたテクニックが必要です。
⑨袖口に見返し、短冊をつける。
↓
⑩袖を付ける。
⑧で出来た物の袖ぐりに袖山を付けます。
こんな形になります。
⑪袖下、脇を縫う。
袖下から脇を続けて縫います。
⑩、⑪ももちろん裏から見ても縫い代が見えないように縫います。ここでは折伏せ縫いをします。
やっとシャツの形になってきましたね!
⑫カフスを作って付ける。
↓
⑬前立てを付け、裾の始末をする。
↓
⑭襟を作って付ける。
⑮ボタンホールを作る。
台襟に1、前立てに5、カフス左右に各1.
⑯ボタンを付ける。
これでやっと完成です!!!
このシャツは、近江の麻、びわ湖ボタンを使用しております。
ここで紹介したやり方は、ほんの一例です。すべてのシャツがこの様に作られているわけではありません。
しかも、だいぶん省略して書いてます。
実際にはもっともっと細かい作業がプラスされます。
たかがシャツ1枚ですが、作った人はみんな大変な思いをして作っておられます。
シャツに限らず、買った値段にかかわらず、縁あって自分の所にやってきたモノたちは最後まで大事にしてくださいね!!!
長くなりました。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
ここで紹介したやり方は、ほんの一例です。すべてのシャツがこの様に作られているわけではありません。
しかも、だいぶん省略して書いてます。
実際にはもっともっと細かい作業がプラスされます。
たかがシャツ1枚ですが、作った人はみんな大変な思いをして作っておられます。
シャツに限らず、買った値段にかかわらず、縁あって自分の所にやってきたモノたちは最後まで大事にしてくださいね!!!
長くなりました。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
Posted by 副村長Junko at 14:02│Comments(2)
│jestilo
この記事へのコメント
おはようございます。
私は我流でシャツを作ったりしていましたが、手抜きをすると仕上がりに影響することがたくさんありました。
ひとつひとつの工程があるからこそ、着心地や洗濯後のへたりに反映されていくのですね。
プロのお仕事というものはとても細やかで手間がかかっていて、その分お値段は高いですが、当然だと思います。
安くても洗濯したらもう着られない…というものは、大切にしたくてもできません。
洗濯しても、何度着ても、いつまでも素敵なままの服こそ「べっぴん」なのだと思います。
丁寧な説明と写真をありがとうございました。すごく勉強になりました。
私は我流でシャツを作ったりしていましたが、手抜きをすると仕上がりに影響することがたくさんありました。
ひとつひとつの工程があるからこそ、着心地や洗濯後のへたりに反映されていくのですね。
プロのお仕事というものはとても細やかで手間がかかっていて、その分お値段は高いですが、当然だと思います。
安くても洗濯したらもう着られない…というものは、大切にしたくてもできません。
洗濯しても、何度着ても、いつまでも素敵なままの服こそ「べっぴん」なのだと思います。
丁寧な説明と写真をありがとうございました。すごく勉強になりました。
Posted by ちぇり at 2017年02月27日 08:56
ちぇり様
コメントありがとうございます。今頃気づきました。すみません。
わかっていただけて嬉しいです。
シンプルなデザインほど丁寧に作らないとごまかしはききませんからね!
我流だって構わないと思います。丁寧に心を込めて作っていれば、必ずお気に入りができます。頑張ってくださいね(^^)
コメントありがとうございます。今頃気づきました。すみません。
わかっていただけて嬉しいです。
シンプルなデザインほど丁寧に作らないとごまかしはききませんからね!
我流だって構わないと思います。丁寧に心を込めて作っていれば、必ずお気に入りができます。頑張ってくださいね(^^)
Posted by 副村長Junko at 2017年03月11日 14:11