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Posted by 滋賀咲くブログ at

2017年03月21日

タンクトップができるまで

こんにちは。近江の麻の洋服のブランドjestiloです。

今回はタンクトップができるまでを紹介をします。

誰もがタンクトップに限らず、ノーカラー、ノースリーブの物は簡単に作れると思っておられると思います。
襟や袖のパーツを作る手間がいらない分、簡単に思われるのでしょう。
確かに比べれば簡単です。

でも、襟が無い、袖が無い分、見返しやバイアステープなどで縫代の始末をしなくてはいけません。
考え方によっては、デザインがシンプルな分、ごまかしがききません。

今回は被って着るデザイン、横は着やすいようにスリットにしました。



パターンはこれだけ。シンプルです。



シャツの時と同様、襟ぐり、袖ぐりの縫代に伸び止めテープを貼ります。
この部分が伸びてしまったらヨレヨレのカッコ悪い服になります。





被って着るタイプで前に少し開きがあるので、ループと見返しを付けます。見返しにループを挟んで縫います。見返しにはあらかじめ芯を貼っておきます。



袖用のバイアステープは輪に縫っておきます。jestiloでは市販のものは使いません。共布で作ります。




バイアステープを付けます。
この時、テープの幅が一定になるように丁寧に縫います。



裾とスリット部分を始末します。
脇の縫代はロックで始末しますが、スリット部分は三つ折りします。
この部分は着てるときでも動いたりすると裏が見えるからです。三つ折りしておくと見えてもきれいです。



スリットの縫い止まりに”かんぬきどめ”をします。
被って脱ぎ着をするときに、この部分に力がかかるので、破れないように補強をするのです。





これで出来上がりです。使用した布は近江の麻100%滋賀小紋のむらさき柄です。

襟や袖が無くても、ファスナーやボタンがたくさん無くても、それなりに手間はかかるのです。
決して手抜きだとは思はないでくださいね。

補足
このブログは作り方をお教えするブログではありませんので、詳細はカットしております。






  

Posted by 副村長Junko at 15:40Comments(0)jestilo

2017年02月21日

jestilo 新作発表&オーダー会

ファブリカ村副村長が企画製作する近江の麻の洋服のブランド
「jestilo」(ジェスティーロ)の新作を色々ご覧いただけます。
下記日程でオーダー会も開催いたします。
もちろん、その場にあるものをご購入もいただけます。

開催日時:3月4.,5.11.12.18.19.25.26日 全て土日 11:00~18:00




*****
オーダー会
・3月4日(土),5日(日)
 パンツ、スカートのオーダー会
ウエストゴムの楽なデザインのスカート、パンツをご用意しています。(12,000円~)
オーダー会では、お客様を採寸し、できるだけ心地良くお召しいただけるサイズでおつくり致します。





・3月18日(土) 19日(日)
 シャツ、ワンピースのオーダー会
オフィスで快適に着られるシャツ、春色ワンピースなどをオーダー
いただけます。(16,000円~)




オーダーは、ファブリカ村に当日お越しいただける方に限ります。
表示した価格はお越しいただける方への特別価格で、お客様のサイズ、
選ばれる生地、デザインによって異なります。製作には3週間程度お時間をいただきます。ご了承ください。

ワクワクする春の訪れ。
jestiloでお出かけ準備しませんか?
  

Posted by 副村長Junko at 11:56Comments(0)jestilo

2017年02月17日

jestiloのシャツができるまで

[jestilo]
ジェスティーロと読みます。
ファブリカ村副村長が作る近江の麻の洋服のブランドです。
昨年、商標登録されましたので、今回のブログより、カテゴリーに追加し、商品紹介をしていこうと思います。


今回は、シャツができるまでの工程を簡単に説明したいと思います。

なぜなら、シャツに限らず色んな洋服が簡単に安く手に入る時代だからこそ、1枚のシャツがこういう風にして出来て行くんだということ、実はたいへんな手間がかかっているんだということを皆さんに知っていただきたいからです。
長くなりますが、よろしければお読みください。


①デザインを考える。


その年のコレクションの本等を参考に、形を考えます。
長く着られるものでありながら、多少の流行も取り入れ、試行錯誤します。

②製図し、パターンを作る。

標準サイズの場合、そのサイズの原型(体の基本の形の型)を使って、そのデザインに合ったパターンを作ります。
オーダーの場合はその人の原型を作成し、それをもとに作ります。
デザイン、着る人に合ったゆとりの量、長さなどはその度に違います。
もちろんデザインによってパターンの枚数も形も違います。
このシャツの場合11種20枚のパーツがあります。


③裁断、芯を貼る。

パターン通りに裁断をします。









ポケット、前立て、カフス、袖口見返し、短冊、上襟、台襟の生地にはあらかじめ接着芯を貼っておきます。
生地の強度を増し、形をびしっと決めるためです。
生地の特徴や用途によって貼る芯の厚さも違います。



④伸び止めテープを貼る


前身頃、ヨーク、後身頃の襟ぐり、袖ぐり、前身頃の肩に伸び止めテープを貼ります。
この部分が伸びてしまうときれいに縫い合わせられませんし、出来上がりも綺麗になりません。


ここまでが下準備です。作業はまだまだこれから!!!


⑤ダーツを縫う。


ダーツの位置や長さはデザイン、体形によって異なります。


⑥ポケットを作り、付ける。



⑦後身頃とヨークを縫う。

ヨーク2枚に後身頃を挟んで縫います。





この時、表からはもちろん、裏から見ても縫い代が見えないように縫います。

⑧後身頃と前身頃の肩を縫う。

この時もどちらから見ても縫い代が見えないように縫います。ちょっとしたテクニックが必要です。





⑨袖口に見返し、短冊をつける。






⑩袖を付ける。

⑧で出来た物の袖ぐりに袖山を付けます。


こんな形になります。




⑪袖下、脇を縫う。

袖下から脇を続けて縫います。
⑩、⑪ももちろん裏から見ても縫い代が見えないように縫います。ここでは折伏せ縫いをします。


やっとシャツの形になってきましたね!

⑫カフスを作って付ける。




⑬前立てを付け、裾の始末をする。







⑭襟を作って付ける。






⑮ボタンホールを作る。



台襟に1、前立てに5、カフス左右に各1.


⑯ボタンを付ける。





これでやっと完成です!!!




このシャツは、近江の麻、びわ湖ボタンを使用しております。

ここで紹介したやり方は、ほんの一例です。すべてのシャツがこの様に作られているわけではありません。
しかも、だいぶん省略して書いてます。
実際にはもっともっと細かい作業がプラスされます。

たかがシャツ1枚ですが、作った人はみんな大変な思いをして作っておられます。
シャツに限らず、買った値段にかかわらず、縁あって自分の所にやってきたモノたちは最後まで大事にしてくださいね!!!

長くなりました。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

  

Posted by 副村長Junko at 14:02Comments(2)jestilo